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- リニューアル
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2015.11.03 Tuesday最後の更新からはや半年。
心機一転、ブログをリニューアルして再開することにしました。
引っ越し先はWordpress。
https://casestudylab.wordpress.com/
『Case Studies』と題したスペースにて、
音楽活動やお気に入りの曲について綴っていきます。
- 再出発
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2015.05.04 Monday先日は静岡県の東伊豆クロスカントリーコースで開催された、
Rainbow Disco Club 2015にて演奏してきました。
去年まで都内近郊で開催されていた同フェスですが、
今年から規模拡大に伴って舞台を東伊豆に変更。
僕は初日にRed Bull Music Academyステージでの出演。
市民体育館に驚異的なサウンドシステムを持ち込んだユニークな舞台で、
思いっきり音を鳴らせてほんとに気持ち良かった。
ひとつの区切りになるこのライブで、思い残すことのない演奏ができたかなと。
次のライブは今週金曜、5/8にロンドンのVillage Undergroundにて。
今週半ばに出発して、そのまま活動の拠点を再びロンドンに移すことになりました。
約2年前に後ろ髪ひかれる思いで帰国して以来、
ずっとこの機会が来るのを待っていました。
落ち込んだ時期もあったけれど、また必ずチャンスが来ると信じて、
地道に努力を重ねてきました。
その頑張りを認めてくれた人々のサポートを経て、
再びミュージシャンとしてロンドンに戻れることを、とても嬉しく思っています。
日本で過ごしたこの2年間、いろんな人に支えてもらってきました。
行くあてのない自分を迎え入れてくれた家族や幼馴染み、
何度もライブに遊びに来てくれた古くからの友人たち、
現場で出会った才能あるミュージシャンたち、
そしていろんなイベントに呼んでくれたのプロモーターの方々などのおかげで、
気づけば東京という街がどんどん居心地よくなっていきました。
それでも、いざロンドンに戻れるチャンスが訪れた時、
迷いが少しもなかったのは、きっとそれが一番の恩返しになると思ったからです。
どのくらいいられるのかも不透明だったりと、不安材料も少なからずあるけれど、
結果を恐れず、がむしゃらに食い下がっていこうと。
この2年間で学んだことのひとつは、帰る場所があるからこそ、
勇気を持って新しいことに挑戦できるということ。
初めてロンドンに行った時と同じくらい新鮮な気持ちを胸に、
思い切り楽しんでこようと思います。
今日の1曲
Ben E. King "Stand By Me"
- The fin. x Anchorsong
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2015.04.17 Friday先日ライブを2本こなしてきました。
1本目は原宿にあるギャラリー、ギャラクシー銀河系にて。
少し前にYOSOOUという素敵なアパレルブランドのムービー楽曲制作を担当させてもらったんですが、
その縁で同ブランドのレセプションにて演奏させてもらいました。
ムービーの仕上がりもいい感じ。
2本目は中目黒のクラブSolfaにて。
大阪を拠点にしているCUEというクルーが主催する"OVEN"というイベントにて、
ゲストとして出演させてもらいました。
月曜の夜でドシャ降りっていう、何かと悪条件の中での開催でしたが、
多くのお客さんが足を運んでくれて、東京ってすごいなぁと今更思ったり。
クラブやライブハウスの音の良さも、東京の捨てがたい魅力のひとつ。
今日の一曲
The fin. "Days With Uncertainty (Anchorsong Remix)"
去年新宿Marsでのイベントで競演したThe fin.、
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せてくれています。
そんな彼らのアルバムの表題曲をリミックスさせてもらいました。
原曲は2分弱という潔さで、そこが魅力でもあるんですが、
もっと長く聴いていたいという、いちファンとしての素直な気持ちから、
このリミックスを手がけることになりました。
原曲の持つ繊細な魅力を損ねることなく、自分のカラーをうまく落とし込むことができたと感じていて、個人的にもとても気に入っています。
今日18日までダウンロード可能なので是非。
- T-Fest
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2015.04.04 Saturday先週末は台湾のT-Festにて今年初ライブ。
舞台は台北市の中心にある台北万博公園で、今年が記念すべき第一回目。
広大な敷地内にある5つのステージを行き来できる都市型フェスで、
僕はエレクトロニック系のアクトが中心のKornerステージに出演。
ライブをお休みしている間に練った新しいセットを披露したんですが、
うまくいったものもあれば、思うように鳴ってくれなかったものも。
とはいえ、久々にオーディエンスの前で演奏できて、やっぱりとても楽しかった。
ライブこそ音楽をやることの醍醐味だなぁと改めて実感。
次のライブは4/13(月)の深夜に中目黒Solfaにて。
ここで演奏させてもらうのは初めてで、今からとても楽しみです。
今日の一曲
Rhye "Open"
T-Festのメインステージで彼らのライブを初めて体験したんですが、
久々にゾクゾクするほど興奮しました。
このバンドの魅力は何と言ってもボーカルで、シャーデーを彷彿とさせるハイトーンボイスの持ち主は実は男性。
そのことは知ってたんですが、それでも彼がステージ上で第一声を発した時、
鳥肌が立つようなブルっという感覚を久しぶりに味わいました。
バンドメンバーの演奏も文句なしで、音源ではソフトな印象のある楽曲が、
ダイナミックでパワフルにアレンジされていたのもとても新鮮でした。
隣のステージの音や上空を飛ぶジェット機のノイズ、さらには近くで上がる打ち上げ花火など、静かな曲が多い彼らにとってはイライラが募る環境だったようだったけど、個人的にはそれも忘れてしまうくらい演奏にのめり込んでいました。
それ以来、このアルバムをまた毎日のように聴いてます。
- こだわり
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2015.03.28 Saturdayたまには機材の話でも。
活動開始以来、ライブではずっと写真下のTriton Leを使っていたんですが、
最近上段のmicroSTATIONに乗り換えました。
同じ61鍵モデルなんですが、microSTATIONはミニ鍵盤なので、
幅はTriton Leの約3分の2、重さは半分以下の2.3キロ。
フルサイズの61鍵キーボードを持ち歩くのはなかなか大変で、
特に海外にライブしに行く時などはいつも余分にお金を払っていたので、
ちょうどいいモデルが見つかって大助かりです。
なんですが、実はこのモデルは数年前に発売されて、既に生産中止。
一台で楽曲制作を完結できるようなこういうキーボードはワークステーションと呼ばれるんですが、いろんな機能を使いこなしてライブをする人たちの大半はステージでラップトップを使うので、こういうニッチな製品のニーズはあまりなかったのかなぁと。
確かにラップトップを使えば、持ち運びする機材の量もぐっと減るし、
複雑なこともできるので、大半の人がその選択肢を選ぶのは自然なことなんですが、
僕は多少大変な思いをしてでも、ハードウェアにこだわっていこうかなと。
音の良さとか動作の安定性とか、そういうメリットももちろんありますが、
何より重要なのは、いろんな制限がある中で実現できることについて考えること。
あれは無理、それも無理、でもこれならイケるかも。
そうやって出てくるアイディアは大抵すごくシンプルなんですが、
シンプルなものは観る側にも伝わりやすいのではないかなと。
僕がレディオヘッドが好きな理由の一つは、あんなにも複雑な音を出すのに、
ステージ上にコンピューターを持ち出すことなく、シンセやら謎のアナログ風マシンやらギターエフェクターやらパーカッションやらを駆使して、何とも言えない不思議な音を出すから。
そうやって工夫をこらした音には、ワンクリックで再生できる音にはない深みがあります。
ハードウェア至上主義なんていうつもりは全くないけど、
あえて不便なものを選んで、苦労してアイディアを出すっていうやり方から生まれてくる個性は大事にしたいなと。
そんな不便な機材の初陣となる今年初ライブは、
日付変わって今日3/28、台湾のT-Festにて。
数時間後には大きなスーツケースとともに出発です。
今日の一曲
Kendrick Lamar "i"
現代最強のラッパー Kendrick Lamarの新作 "To Pimp A Butterflyより。
新譜でこんなにものめりこめる作品は数年ぶりじゃないかなと。
ホントにオススメ。
- サウンドトラック
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2015.03.12 Thursday実に2ヶ月ぶりの更新。
少し前に楽曲提供で関わらせてもらったプロジェクトが公開されました。
クライアントはKatherine Hamnett Londonという、ロンドン発の老舗ファッションブランド。
SS15'のイメージムービーの楽曲を担当させてもらいました。
本来の意図とは違う形で楽曲が使用されたりと、一筋縄ではいかない部分もありましたが、学ぶこともまた数多くありました。
いつかは長編映画のサウンドトラックを丸ごと手がけてみたいものです。
年明けから水面下でコツコツと努力していたんですが、
少しずつライブ活動も再開していきます。
今年最初のライブは3/28、台北にて開催されるフェスティバル "T-Fest"にて。
日本のアーティストも数多く出演するみたいで、今からとても楽しみ。
そして5/8には半年ぶりにロンドンにて。
去年も競演させてもらったShigeto等と一緒に、Village Undergroundにて。
長く充電した分、これからいろんな動きを見せていきたいなと。
気を引き締めていきます。
今日の一曲
坂本慎太郎 "ナマで踊ろう"
前作も好きだったけど、この曲が収録された2ndにはまた違った魅力があってステキ。
曲はもちろんのこと、歌詞の世界観がとても個性的で引き込まれます。
- 願いごと
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2015.01.02 Friday新年明けましておめでとうございます。
昨夜は年が明けてすぐ、近所の神社に初詣に行ってきました。
境内の前で手を合わせるときに、いつも何を思い浮かべるべきか迷うんですが、
今年は掲げた目標を達成できますようにと、素直にお願いしてみました。
何かにすがってでも叶えたいことがあるときは、
前向きなおみくじの結果にさえも勇気付けられるものです。
自分が書きとどめておきたいと思ったことがあった時に更新しているこのブログ。
今年はそういうことを多く経験して、たくさん投稿できればいいなと。
今日の一曲
The Fin. "Night Time"
去年の暮れに新宿Marzでのイベントに出演させてもらった時に、
超満員の会場でライブをしていたこのバンド。
僕はそこで初めて彼らの音楽を耳にしたんですが、
最初の1曲を聴いただけでファンになりました。
今の欧米の音楽を少しも違和感なく取り入れていて、
日本からもこんなバンドが出てくるようになったんだと、すごく嬉しくなりました。
昨年末に1 枚目のアルバムを出したばかりの彼らが今年どんな活躍を見せてくれるのか、今から本当に楽しみです。
- 枠
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2014.12.25 Thursday気づけばもう2週間前のことになってしまったけど、
韓国はソウルでの初ライブを敢行してきました。
会場はCakeshop。
キャパは200人程度と決して大きくはないんですが、
James BlakeやFloating Points等をはじめ、
今をときめくDJやプロデューサーたちがこぞって出演していて、
耳の肥えたオーディエンスが集まることで知られる、ソウルの人気クラブです。
ここで演奏することは、DJではなくあくまでライブアクトとして活動する自分にとって、大きなチャレンジになると感じていました。
いつものようなステージ上ではなく、DJブース内での生演奏というスタイルで、
ここに集まるオーディエンスをどれだけ楽しませることができるんだろうと。
言い換えると、自分の音楽がダンスミュージックとしてどれだけ機能するのか、
自分でも予想がつかずにいました。
演奏を終えてみて思ったことは、自分は変に難しく考え過ぎていたのかなと。
ライブが始まった頃は静かだったフロアが、演奏が進むにつれて一体感が出てくるあの感じは、自分がこれまでに何度も経験してきたものだったので。
いろんなタイプの楽曲を演奏して、ところどころにMCを挟んで、
自分の普段どおりのライブのスタイルがまっすぐに受け入れられたことが、
なんだかとても嬉しかった。
いろんな枠を超えた音楽を作りたいと自分では言っておきながら、
その枠を変に意識していたのは自分で、今の音楽ファンの間では、
もうそんなものはあってないようなものになりつつあるんだなと思いました。
ツアーの最後に気づいた、すごく大きな発見だったなと。
断続的ながらも、約3ヶ月に渡って行ったツアーもこれで終了。
多くの出会いを通じて、また少し成長できたかなと。
このツアーに携わってくれたすべての人に感謝するとともに、
新しい音楽を携えて戻ってくることで、恩返しできたらいいなと。
今日の1曲
Beyonce "***Flawless"
この時期になると個人的年間ベスト的なものを挙げたくなりますが、
この曲は今年最も印象に残ったもののひとつ。
異質なものが絡み合う音楽が氾濫していた2014年を象徴しているようにも思えます。
- On my way
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2014.12.02 Tuesday久々の更新。
筆が滞っている間に、イギリスに行ってきました。
本来は3公演行う予定だったんですが、
やむを得ない事情で初日のブライトン公演がキャンセルに。
思い入れのある街だけに残念だったけど、
そう遠くないうちに振替公演が発表される予定。
2公演めはロンドン。
会場はHackneyというエリアに今年できたばかりのOSLO。
音楽ファンの間で連日賑わう人気のベニューだそう。
競演は民族音楽とベースミュージックをミックスさせたユニークなスタイルで人気のClap! Clap!。
僕自身彼の作品が好きでよく聴いているんですが、ライブもバッチリ。
早い時間から集まったヘッズたちもガンガン踊っていました。
僕は久々に弦楽四重奏と一緒に。
彼女たちと一緒にステージに立ったのは約2年ぶりだったんですが、
やっぱりとても気持ちよかった。
Clap! Clap!のファンの人たちに受け入れてもらえるか少し不安もあったけど、
ライブが進むにつれ、徐々に壁が崩れていくように思えた。
いろんなスタイルの音楽があって、棲み分けもどんどん進んでいるけど、
そういうものに縛られない音楽を作っていきたいと、改めて思いました。
最終日は初上陸のノッティンガム、老舗ベニューThe Bodegaにて。
こちらはソロとして、ツアーでいい具合に熟してきたセットを披露。
深夜0時過ぎと遅めの出演だったけど、お酒も入ってとにかく踊りたがっていたお客さんたちに、うまくアピールできたかなと。
前日のロンドンも含め、ライブ後にBonoboのファンだという人がたくさん話しかけてくれたのが印象的でした。
そのBonoboはつい先日、1万人収容のAlexandara Palaceというところでソールドアウト公演を行ったとのこと。
すごいことです。
翌日にはロンドンに戻り、友人宅に一泊。
翌朝やたら早く目が覚めたので、空港に向かう前に大好きなテムズ川沿いを散歩。
とても清々しかった。
ツアーもいよいよ残すところ1公演。
12/11には初の韓国、ソウルのCake Shopにて。
有終の美を飾りたいなと。
今日の1曲
Floating Points "Nuits Sonores"
先日発表されたばかりの新曲、今回の出来も秀逸。
この曲はとあるクラブで彼が自分のDJセット中にブース内でミックスダウンして、
その直後にかけてオーディエンスを熱狂の渦に叩き込んだとのこと。
納得。
- バンコク公演
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2014.11.11 Tuesdayアジアツアー、最終日はタイのバンコク。
思っていた以上の大都会で、渋滞に巻き込まれながら高層ビルが立ち並ぶ市街地を眺めていると、東京に戻って来たんじゃないかと思えたほど。
当日の会場はJAM。
小さなバーにライブスペースを設けていて、音楽以外にもマニアックな映画の鑑賞会なんかも開いていたりと、ユニークな何かを求める人たちで毎晩賑わっている様子。
当日出演していた地元のアーティストたちはみなとてもユニークで、
日本やヨーロッパとはまた違った個性の持ち主ばかり。
気鋭のクリエイターとして知られるleeこと、asano+ryuheiくんと。
バンコクには日本人のアーティストもたくさん住んでいて、
地元の仲間たちと一緒にとてもユニークなシーンを作っている様子。
当日集まってくれたオーディエンスもオープンな人ばかりで、
自分のパフォーマンスにもすごくアツいレスポンスをもらって、
アンコールも含めた1時間強、とにかく演奏していて気持ちよかったー。
空き時間には楽しみにしていたZudrangma Recordsにてショッピング。
世界各国のレアなレコードをたくさん取り揃えていることで知られるここ。
アフリカやアジアの音楽に傾倒している自分には垂涎モノです。
お目当ての70年代のタイファンク集をしっかりゲットしてきました。
2週間弱に渡るアジアツアーを終えて、
翌日には東京に戻るやいなや、都内で2つライブをこなしてきました。
クタクタだったけど、なんだかとても心地よかった。
また来年も行きたいな。
今日の一曲
Chaweewan Dumnern "Lam Tung Wai"
タイの音楽に興味を持つきっかけになった一枚から一曲。
オリエンタルでエキゾチックなんだけど、近寄りがたさを感じさせないところが素敵。
こういうのがこれからどんどん発掘されていくといいな。